Experiment Reports

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古澤 祐

ワークプレイス事業本部
設備施工管理
2023年入社
※取材当時

Profile

01

大学卒業後、総合建設会社(ゼネコン)に建築設備職として入社。超高層オフィスビルやショッピングモール、病院などさまざまな建物の新築工事案件を担当。電気・空調・衛生設備工事の施工管理に従事する。ゼネコンに10年勤務したのちコクヨに転職し、ワークプレイス事業本部のエンジニアリング本部設備グループへ配属。前職で培った電気・空調・衛生設備の専門知識を生かしながら、オフィス空間に必要なオーディオ設備やセキュリティ設備など新たな領域にも挑戦中。

入社の経緯

02

空間の設計・施工にとどまらず、
設備工事まで領域を広げるコクヨに共感。

空間の設計・施工にとどまらず、
設備工事まで領域を広げる
コクヨに共感。

実は前職のゼネコン時代にコクヨと仕事をしたことがあるんです。ゼネコンはビル全体の工事を、コクヨはテナント内部の工事を担当していたので、基本的に工期が重なることはありません。しかし私が担当していた設備工事は、テナント内部の仕様によって要件が変わるため、コクヨと協働しながら業務を進める機会が何回かありました。その中で感じたのは「働く人がワクワクする空間」をつくるのが得意な会社だということ。当時のオフィスは、今よりもっと画一的なデザインが主流。しかしコクヨは当時からフォーカスエリアやカフェスペースを設置したり、フリーアドレスを採用したりと、社内のコミュニケーションを意識したデザインを施していたんです。完成した内装を見て、いつかこんなオフィスで働いてみたいなと思っていました。そんなコクヨを転職先として意識したきっかけは、エージェントからの紹介。コクヨが事業拡大に向けて、オフィス空間の家具や内装の設計・施工だけでなく、空調や給排水といった設備の工事まで請け負おうとしていることを知り、自分がこれまで培ってきた専門性を発揮できる環境だと感じました。加えて募集していた職種が常駐を前提としない業務だったのも、入社の決め手の1つです。前職は工事が大規模で工期が長いため、施工管理は現場に常駐することが前提。子どもが生まれたことをきっかけに、1つの拠点に落ち着ける環境が良いと考えるようになりました。実際、今はリモートでの業務が多く、現場に赴くのは週に1〜2回程度。現場に常駐しない分、確認すべきところは細かいところまで念入りにチェックしていますが、自分のライフスタイルに合った働き方ができていると感じます。

業務内容と入社後の実験エピソード

03

設計段階では予測しきれない不具合を、
施工現場での経験で未然に防ぐ。

設計段階では
予測しきれない不具合を、
施工現場での経験で未然に防ぐ。

ワークプレイス事業本部の設備グループに所属し、主に空調や衛生設備工事の見積もり作成や工事の現場支援業務を担当しています。この仕事で1番重要なのは、施工前の段階で起こりうる不具合をどれだけ未然に防げるか。設備工事は図面と実際の構造に差異があることが多く、図面上では実現可能でも施工を始めると不具合が発生することが多々あります。なぜなら設計段階では現場でどのような問題が起こりうるか想像しきれないことがあるからです。例えばオフィスフロアに間仕切りを作る工事。図面上では間仕切りが床から天井に突き抜けている仕様だったのですが、念の為確認すると天井の裏にある空調機と干渉している図面になっていたんです。前職時代にも似たようなトラブルがあり、施工前に気づけたおかげで、空調機の移設を検討することができました。前職での経験が生きる場面が多い一方で、オーディオ設備やセキュリティ設備といった今のオフィスに欠かせない設備を取り扱うようになったのは、コクヨに入ったからこそ。設備グループは設備の種類ごとに専門性を持ったメンバーが多く集まっているので、まだ経験の浅い領域は積極的に話を聞くようにしています。私自身も前職で担当していた空調・衛生設備の知識をメンバーに還元することも多く、自分の専門性もそれ以外の領域でも学びを深められる職場だと思います。

今後の展望

04

設備のスペシャリストとして、
コクヨ全体から頼られる存在に。

私の所属する設備グループは、新設されてまだ間もないため、設備ごとに専門性の高いメンバーがせっかく集まっているのに、まだまだグループがいるメリットを広く周知しきれていない感覚があります。そのためオフィス提案や設計の際に、設備に関わる不明点や不安なことがあれば気軽に頼っていいんだということを、もっと社内に広く周知していければと思っています。そのためにはまず自分たちは何ができるのかアピールする機会を積極的に設けていきたいと考えています。例えば、昨年から設備設計者を中心に実施した設備設計指針を言語化するワークに、施工経験のある立場として参加しました。設備施工の経験のある人材が社内に多くなかったため、コクヨとしても新しい視点が多かったようです。ワークでは内装設計者向けに設備施工を見越した設計時の注意項目を言語化。その注意項目は設計部署のマニュアルとして今年度から活用されていて、組織の基盤づくりに携われたことにやりがいを感じました。今後とも設計者のみならず全社的に発信しながら、少しずつ設備グループの存在感を強めていきたいと思います。

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